祝辞

 

マリウス葉さん。Sexy Zoneからのご卒業、おめでとうございます。また、5人が出会ったあの日からずっと時間を共にしてきた優しいお兄ちゃんたちにも、心よりお祝いを申し上げます。あんなに小さかったマリウス葉さんがこんなに立派に成長し、晴れて本日を迎えられ感慨もひとしおのことでしょう。

お兄ちゃんたちには、まだ日本に来て間もない、日本語もままならないマリウス葉さんを、優しく、時には厳しく、溢れんばかりの愛を持って、マリウスさんを見守り導いてくれました。また、そんなお兄ちゃんたちですらまだ幼く、そんな5人をずっと暖かく見守ってくださった大人の方々にも心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

マリウス葉さん。マリちゃん。

あっという間にこの日が来ちゃったね。私が貴方の卒業を知ったのは、仕事のお昼休憩に入ってすぐのことでした。Twitterでもニュースでもなく、事務所からの「Sexy Zoneファンクラブ会員の皆さまへお知らせ」というメールを見て、バクバクの心臓を抑えながら更衣室に駆け込み、本人と事務所からの言葉、そしてFC動画を見ました。

正直、覚悟してたところはあったんだよ。最近のメンバーの言動から、近々何か動きがあるのかなっていうのはなんとなく思ったりはしていて。それがどっちの発表かはわからなかったけど。でもやっぱり心の準備なんて全然できてないから、めちゃくちゃ寂しくて、寂しい?なのかな、とにかくうまく吞み込めなくて、わからないはずなのに、ぼろぼろ涙が出てきて。でも、インスタ開設しまーす!5人旅しまーす!ドームで5人で収録しましたー!カウコン出演しまーす!先輩たちに会えるの楽しみー!な5人の姿を見て。あの頃よりずっと逞しくなったマリちゃんと、あの頃となんにも変わらない5人がいて。あんまりにも変わらないから。この2年間なんてなかったみたいに変わらないから。インスタでは楽しそうで、すごく気が抜けたというか、幸せな気持ちの方が大きかったというか、満たされたというか。楽しいことがたくさんだったから、寂しいよりも楽しいに気持ちが向いていたというか。それに、グループから抜けるという選択ってどうしたって後ろ向きになってしまいがちで、悲しい発表になってしまうことが多い、というかそれしか知らなかったんだけど、今回の発表があまりにも前向きだったから。文章でも動画でも終始“卒業”という言葉が使われていたこと、メンバーやまわりの大人の人たちと時間をかけてたくさん話し合いをして決めたこと、卒業するにあたってこんなにも素敵な花道が用意されていたこと、何よりも5人が変わらなくて楽しそうなこと。なんか、Sexy Zoneのこと大好きだなあって、そんな気持ちで胸がいっぱいになって、想像していたよりも前向きに捉えられた気がした。

 

 

 

思ったより前向きに捉えられてるし、ちゃんと笑顔で送り出せる気がするよって、そう思ってたんだけど、強がりでもそう思いたかったんだけど。こうしてこの日を迎えると、やっぱりさみしいって気持ちが大きくなってきちゃって、どうしようもないね。Sexy Zoneマリウス葉として活動する日は、今日で最後なんだって。過去はなくならないし、Sexy Zoneマリウス葉もいなくならないけど、それでも、こうして5人の姿が見られるのは、今日で最後みたい。どうしよう、やっぱりめちゃくちゃさみしいなあ。もっと5人の姿を見てたいなあ。

ねえ、ちょっとだけわがまま言わせてね。やっぱりさ、嫌だよ。やっと5人揃ったのに。やっぱり5人なのに。だって5人だとこんなに楽しそうじゃん。嬉しそうじゃん。幸せそうじゃん。だって、5人揃ったSexy Zoneを見て、ああこれがSexy Zoneだなあって、Sexy Zoneは5人だなあって思っちゃったんだもん。もっと、もっと見てたいよ。5人のSexy Zoneをずっと見ていたい。5人でいてほしい。ねえ、その夢ってさ、本当に、この場所にいながら追い続けることって、できなかったのかなあ。わかってる、わかってるよ。マリちゃんのことをずっと見てきたから、そんなに答えてくれなくてもわかってる。ただ、寂しいだけ。めちゃくちゃ、寂しすぎるだけ。

 

でも、寂しいままでいいんだって。引きずったままでもいいんだって。FC動画で風磨くんが「ライブをやっててもマリウスがいない中で4人でやってる時に、どうしてもマリウスの顔が浮かぶし、マリウス歌った歌声が蘇るし、この位置にマリウスいたなって思うし、でもなんかそれってこの先もそうなると思うんだよね。でもそれでいいと思ってて。無理に4人でSexy Zoneですじゃなくて、どっかでマリウスを思い出す瞬間があってもいいし、思い出してマリウス頑張ってるかなって思うだけでもやっぱり全然違うと思うし」って言葉に、ものすごく救われたんだよね。もちろん退所の経緯によるんだけど、グループから抜けちゃうのってどうしてもマイナスなイメージだったり、タブーみたいになってしまっているのをよく見ていたので。でも、そう、過去が変わるわけじゃない。マリちゃんは確かにいたし、確かにSexy Zoneだから。違う場所で夢を追っているマリちゃんのことを思い出して思いを馳せることも、変わらなくていいんだよ。

「みんなを幸せにしたい」っていうマリちゃんの夢は、昔からずっと変わらないね。ジャニーズという場所で、アイドルという手段で、そんな方法で夢を追うマリウスに、私たちは本当にたくさんの幸せをもらってきた。これからは違う場所で、変わらずに夢を追い続けるんだね。ね、卒業だね。もっともっと夢を叶えるために、Sexy Zoneという場所から世界へ羽ばたいていく。なんて誇らしいんだろう。

マリウスからは、幸せ以外にもたくさんのものをもらったし、マリウスがSexy Zoneというグループに遺したものってめちゃくちゃ大きいなと思っていて。マリウスからは、本当に学ぶことが多かった。グローバルで柔軟な思考に、ハッとさせられることが多かったなあと思う。私は海外のことはあんまり知らないけど、日本だと当たり前だけどよく考えるとそれってどうなのってことを、マリウスはまっすぐ言葉にしてくれてたから。他の人が冗談にしちゃうようなことに、真剣に向き合っていたから。健人くんとの会話ではそういう部分が特に顕著に表れていたと思う。自分を大事にするということ。聡ちゃんに聡ちゃんはそのままでいいよと言い続けてくれていたこと。お兄ちゃんたちが大好きで甘えたなかわいい末っ子でありながら、いつもみんなのことを包み込んでくれてたね。

マリウスがジャニーズにいるのって、Sexy Zoneにいるのって、すごいことだよね、って思ったことは何度でもあって。マリウスが学業でいろんな活躍をしている話を聞いたり、ラジオや雑誌で発信された言葉を見るたびに、それって奇跡みたいなことだよねって、思ったりしてた。マリウス、Sexy Zoneにいてくれてありがとう、って。マリウスの発信した言葉がファン以外にも届いて、発言に対して評価されたという表現はしたくないけど、こんな子がいるんだと話題になったこともあったよね。Sexy Zoneはいつももっと売れたい、そしたら、“もっと多くの人に声が届くから”と言っていて、それは本当にその通りで、何かを発信して伝えるには、まず届かないとどうにもならないわけで。マリウスの大きすぎる夢には、ジャニーズという場所は少し窮屈なように思ってしまったこともあったんだよね。日本ではアイドルという職業はちょっと軽く見られがちで、色眼鏡にかけられがちで、届くはずの言葉が届かないことだってきっとあって、歪んで伝わってしまうことだって多くて。学業が充実している、学ぶことが楽しい、と言っていたマリウスに、アイドルが負担になっていないかなって思うことだってあった。マリウスが学んでいることや考えていること、私には難しくてわからないことが多いけど、マリウスのことすごいなって、本当にすごいなって思っていて。だから、マリウスの言葉や考え方がもっと多くの人に届いてほしいし、マリウスがしたいことがあるならなんだってやってほしいし、マリウスならすごいことやってくれるんだろうなって思ったりしていて。だから、すごく納得はしてるんだ。なんで、とかないよ。そうだよね、って。寂しいけど、受け入れるのに時間はまったくかからなかった。あとは感情の問題だけで。やっぱりさみしいけど、これがずっと続いてくれたらって思っちゃうけど、でも夢を追わないマリウスは、違うじゃん。「俺たちも夢を追う者として、夢を追うマリウスを引き留めるのはそれは違うんじゃないかって」っていう健人くんの言葉の通り、私は夢を追っていないけど、夢を追う姿をずっと見てきたから。それは止められないよ。止めたくないし、追ってほしい。その夢が叶えられる道がここであったらどれだけよかっただろうって思うけど、それはしょうがない。しょうがないよ。ジャニーズってすごいけど、すごい会社だけど。でもやっぱり、どうしたって、日本だけじゃ、狭すぎるね。

ふまけんが盛り上がって、聡ちゃんが笑って、勝利くんが呆れてて、それをド正論で正してくれるマリウスが大好きだった。勝利くんの話まったく聞いてなくて、聡くんが「勝利の話聞いてる?!」って言ったら「ごめんね聡ちゃん!」って聡ちゃんを見るマリウスが大好きだった。「勝利くんがいなかったらセクシーローズって誰が言うの?」「…!」「僕~~あはは!」っていうマリウスが大好きだった。ねえ、大好きだよ。

「アイドルという道を選んだことを一度も後悔したことはありません」と伝えてくれたマリウスに、心底安心したし、嬉しくて、幸せで、報われているなあって思ったよ。アイドルのマリちゃん、めちゃくちゃ輝いてたよ。

まだあと1日あるのにこんなにしんみりしちゃうのも違うよね!!デビュー12年目にしてカウコンにやっと5人揃って出演できるんだよ!!めちゃくちゃ盛大にお祝いしなくちゃ!!最高に楽しまなきゃ!!

あ、そうだ。マリウス、ドーム全公演見てたんだね。Dreamでオレンジ色に染まる会場も、Congratulationsの歌声も、Sexy Zone~~~!!!も、全部全部届いてたんだね。そっかあ、届いてたんだ。こんなに嬉しいことある??

ドームに5人で立って収録してたことも、それをFCで配信してくれることも。5人で掴んだドームに、5人分の想いを載せて4人で立っていると思ってた。でも、ちゃんと5人で立ってたんだ。夢、叶ってたんだ。こんなに幸せなことある??

クリスマスパーティーも5人だったから、だからあんなに楽しかったんだね。

今回の卒業発表、ここに至るまでに、メンバーやスタッフさんがどれだけ考えて、どれだけ頑張って、どれだけ戦ってくれたか、今までのことを思うと想像に難くないよ。Sexy Zoneだからできたことだと思う。だからSexy Zoneが好きだし、Sexy Zoneが好きで良かったし、Sexy Zoneが好きで幸せだし、私が好きになったSexy Zoneというグループは、間違いないなって、誇らしいなって、そう思っています。

 

マリちゃん。どうか、幸せでいてください。いちばん幸せでいてください。

どうか、貴方の夢の先が素晴らしいものであるように心よりお祈り致します。そして、いつかの未来に、貴方と、優しいお兄ちゃんたちの道が重なる日が来ることを、心より願っています。どうか、お元気で。幸せで。

 

 

2022年12月31日。

大好きな貴方の、卒業に寄せて。

 

 

5人揃って立つ最後のステージ、カウコン、めちゃくちゃ楽しんでね!!!

きっと笑顔で送り出すので、みんなも笑顔で楽しんでね!!!

今日も明日もこれからもずっと変わらず大好きだし応援してるよ!!!